意図的にゾーンに入る方法となぜゾーンに入れないのかの原因
ゾーンに入ったときの覚醒した能力!

意図的にゾーンに入ることができたら最高ですよね。
ゾーンに入ったことが何度かある経験をお持ちの方は、あのときの異常な集中力、すべてを見通せ把握できている感覚、すべての出来事に対応できてしまう自信、自分が加速しているのか周りが全てスローモーションに見える感覚、そして絶対的超越的な全知全能的な感覚!

まさに最強の精神状態です。
脳覚醒とはまさにゾーンに入った状態であるとも言えます。
これが意図的に入れるとしたら?
仕事もスポーツも勉強も恋愛も怖いものなしです。


ゾーンに入った人=特殊な才能ではない

ゾーンに入れる人は特別な能力の持ち主というわけではありません。
人間の脳は一点集中で脳が研ぎ澄まされた時、あるスイッチがパチっと入るとゾーンに入れるようになっています。
つまり、人間の脳を持っている限り、誰でもゾーンに入ることができるんですね。


そして、特別な能力、才能の持ち主こそ、ゾーンに入れる人間です。
問題は一度や二度ゾーンに入った経験がある人でも、その次に入れなくて悪戦苦闘することにあります。
まあ、ゾーンに入るまでにいかなくても、常に気持ちよく能力が発揮できるフロー状態、つまりノリノリの状態にいることが望ましい姿です。


そこで、なぜゾーンに入りたくても入れないのか、フロー状態にもなれないのかを知ることが大事になってきます。



なぜゾーンに入る脳を止めてしまうのか? 何がフロー状態を妨げるのか?

まず集中力を発揮できない要素が最大の障害になります。
なぜ集中力が続かないのでしょうか?
それは、僕らが過去のしがらみにとらわれすぎているからです。
自由じゃないからなんです。

フロー状態は一つの活動に深く意識が入り込んでいる状態で、没我状態にあります。
つまり理性が少なくなっていて、理性を超越したもっと深い位置で脳が作動している状態です。
その状態はとても楽しく、ノリノリです。
だから、さらに集中力が増して、時間が全く気にならなくなります。



完全にフリーな脳の状態と過去にとらわれる脳の違い

内側からの「こうしたい、ああしたい!」という欲求に基づいて、気持ちよく活動できている心理状態がフロー状態なんですね。
こう書くとまさに結果を出せてしまう脳みそです。
そして、大事なことが過去のしがらみに全く囚われていないのです。
過去の情報、現在の情報、未来への心配の囚人(とらわれ)となっていないんですね。

特に過去の情報は重要です。
失敗経験を持つ人間は、また失敗をするのではないかという不安が自動的に発生します。
潜在意識の不安は顕在意識では打ち消せません。
無理に集中! 集中!と気合を入れすぎると、さらに不安が増えていきます。
集中できなくなり、気が散ってしまいます。

そこから雑念が生まれ「こんなことをしていて一体何の得があるのか」「どうせうまくいかないに違いない」「これが無駄になったらどうしよう」という思念が入り込みます。
こうなったら、気合を入れ直しても遅い!
ノンフロー状態に入り込み、スランプに陥ったり、僕のようにイップスになったりします。
潜在意識の力を侮ってはいけません!



脳のゴミを勝手に引き寄せる脳と潜在意識!

人間の脳ってやつは、様々な情報を処理しています。
自動的に意図せざるものでもです。
潜在意識と脳が勝手に働いてしまい、集中力が分散して、一点集中的な脳=ゾーンに入る脳とは真逆に行ってしまうんですね。

過去の情報にとらわれてしまうことはもちろん、現在の状況…例えば隣人の生活音がうるさいとか、口やかましい上司の顔が浮かんできたり、天気が悪いから気分が乗らない、工事の音がうるさいなど脳が勝手に雑念を引き寄せてしまいます。

しかし、これらのことは集中できていたら気にならないことでもあり、心が囚われている自分を責め始めてしまいます。
「なぜ集中できないんだ、集中! 気合だ! 根性だ!」
無理やり強行突破をしようとしますが、こんなことは顕在意識の理性でのパワーでしかありません。
つまり、潜在意識のパワーの前には力不足すぎるんですね。

この状態を味わってしまうと、今度はこれらが「過去の情報」となり、集中しようとするけれど「また起きたらどうしよう」という不安が出てきて、ますますうまく行かなくなっていきます。
これも一種の失敗体験になり、次の失敗体験の種となっていきます。
これが続いていくと、どこかで心の底から心機一転、一念発起できない限り、ダラダラと慢性化してしまいます。



ゾーンに入った成功者も簡単にノンフロー状態に陥って抜け出せなくなる

一度ゾーンに入ったことがある人間でも、簡単に悪い流れに陥ってしまうのが人間の脳の怖いところです!
いやゾーンに入ったすごい体感を知っているからこそ、「なぜできなくなった!?」ことに心が囚われてしまう。
成功は失敗の母になり、失敗は失敗の母となって時間が過ぎていくんです。
これってとても恐ろしいですよね。

弁護士の仕事を僕はしていますが、クライアントの方で経営者が多くいらっしゃいます。
彼らはどこかでみな成功した方々ばかりで、それがうまく行かなくなって、ゴタゴタに巻き込まれて僕ら弁護士に弁護の依頼してきます。
話を聞くと、昔はうまく行っていた(フロー状態やゾーン状態に入っていた)のに、運やツキに見放され、人運にも見放されてしまったそうです。
人間は転落するのも早いんだと思ってしまいます。
これは僕がまさにそうでしたから。


脳をゾーンに入れるために 脳をリセットする、脳のゴミを処理する方法

だから、ゾーンに入りたいと思う前に、ゾーンやフロー状態に入れない原因を見極めることが大事です。
どうしたら悪循環を断ち切ることができるのでしょうか?
脳をリセットすることです。
過去の情報にとらわれない、揺るがない心を取り戻すためにも、一度脳をまっさらにしてください。
いわば、脳のゴミを取り除いて浄化作業をするんです。

過去の情報にとらわれ続けていたら、脳のゴミが溢れ出してきます。
それが不安や雑念となり、集中力を削いでいきます。

では脳のゴミを取り出し、脳を完全リセットするのはどうしたらいいでしょうか?
理性を一度外すことです。
脳のゴミが溜まったまま、理性が強いままでなんとかしようとするとと脳が疲労していきます。

そのためには瞑想や呼吸法などで、理性を消失させて完全にトランス状態に入ることが一番の近道です。
究極のリラックス状態になれば、すべてのとらわれ、過去の情報、未来への心配、自分への能力不信が関係なくなります。
今の自分と過去の自分のラインが一度断ち切れます。

その後、自分の脳が信じられないくらい自由だと実感できるでしょう。
脳がクリアになり、鋭敏な集中力を取り戻せます。
モティベーションも蘇ってきます。
そして、内側からの欲求(自分がしたいこと)と結びついた時、完全なフロー状態に入り、異常に集中力が増していき、ついにゾーン状態へと覚醒できるようになります。



一人で瞑想や呼吸法をやると効率が悪い理由

ただし注意してほしい点があります。
瞑想や呼吸法をやると、変に感受性の高い人や非暗示性の高い人ほど、過去の悪い情報、失敗情報に襲われるかもしれません。
そうなったら脳のゴミを処理するどころか、脳に産業廃棄物をさらに付け加えることになってしまいます。
そうしたら即刻瞑想や呼吸法や、あらゆる精神世界の修養をやめてください。
さらに続けて強行突破を図ると、心がノンフロー状態にとらわれて、精神状態が悪化します。


その場合は、経験豊富で技量が高い指導者に教えを請うて下さい。
心の旅はいとも簡単に道を添えれて迷い子になりやすいです。
それを修正してくれる指導者が必要です。
イップスをこじらせて自分で治そうとして、僕はさらにイップスをこじらせてしまいました。
その時に、優秀な指導者と出会い、危機的状況から抜け出すことができ、さらに意図的にゾーンに入る技術も学ぶことができました。
またゾーンに入りやすい脳にしてくれました。

その体験談はこちらをご覧ください


意図的にゾーンに入るには、過去の情報、過去の自分を一度捨て去ることにあります。
過去があるから今の自分があることは事実ですが、とらわれていてはいけません。
ゾーンに入れる時は、すべての情報から超越した脳になっていなければなりません。
異常な集中力を発揮できたことを考えて下さい。
『今自分がただ在ること、ただひたすらに』、それだけではありませんでしたか?


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